私たちについて
MOTTAI とは
「農家や漁師や猟師の知り合いがいる人はいますか」
ーーー 聞いてみても誰も手が上がらない。これがある都市部の現状です。第一次産業に関わる知り合いがいる都心部の人が徐々にいなくなり、メディアやSNSを通した二次情報で知った気分になり、「食べる」ことが当たり前のこととなってきています。
このような現状の中で必要なのは、食について考えたり当事者意識を持ったり、もったいないを意識するようなきっかけを増やすことだと思います。
NPO法人MOTTAIでは、「当たり前の裏側にアクセスしやすい社会を創る」というビジョン、「ひとりひとりが当事者意識をもてるように」というミッションを掲げて、実際に触れたり見たり体験したり一次情報を増やすことに取り組んでいます。「実はこんな感じになってたんだ」と、驚くことから一緒にはじめてみませんか。
設立の背景
廃棄になりそうな食材を持ち寄る料理会「モッタイNight!!」の活動が他の団体や地域で広がり始めたり、小田原市と慶應義塾大学で行っていた狩猟体験事業「罠オーナー制度」が様々な人が関わるようになっていきました。それらの活動の中で生まれた哲学やミッションが、一部の人が死んだら無くなってしまうのが勿体無いと思ったこと。同じ想いを持った人を横でつなげること。より多くの人に関わってもらい、持続可能な形でミッションを実現していくこと。これらの理由などが設立の背景です。
MOTTAI の由来
「もったいない」の語源について知っていますか?この言葉は仏教用語「勿体(もったい)」からきていると言われています。「勿体」は今では、重々しいとか風格や品位という意味だけれども、元は「物のあるべき姿、本来持つ価値、本質的なもの」というような意味でした。
この本質的なものや価値が失われてしまうのを嘆いたり惜しんだりすることから「もったいない」という言葉は生まれたとされます。この「勿体」という言葉を現代社会に打ち出し、物事の本来の価値であったり本質的な部分についてを考え直すようなきっかけを増やす。そんな想いを込めて「MOTTAI」という名前をつけました。
代表からのメッセージ
NPO法人MOTTAIの設立やその活動の原点となっているのは、私が受験生の時に見た、ある狩猟に関するブログちはるの森です。ある記事のコメント欄は、いわゆる「炎上」している状態でした。コメントを書き込む人々が、それぞれ自分の考えが一番正しいと思って皆で言い争っている様子に圧倒され、徹夜で読み込みました。
そして「なぜ、こんなにも食に関わる思想は分断されてしまうのか?」「なぜ、分断を受け入れ、お互いを認め合って、意見を交換することができないのか?」「なぜ、このような炎上が生まれてしまうのか?」と疑問を抱くようになりました。
気になった私は、すぐにそのブログの筆者に実際に会いに行って話を聞くことに決めました。その後、実際に鴨の解体を体験したことで、「こうやって動物が殺され、自分の命となっているのか」と衝撃を受けました。その結果、食べ残しを一切しないようになり、それと同時に、食べ残しがあまりにも多く行われている社会の現状に怒りや疑問を覚え、食べ残しの問題を解決したいという思いで、食に関する活動を開始しました。
現代社会においては、命が食べ物になるまでの過程を体験するような「食の一次情報」に実際に触れて「食の当たり前」について考え直すきっかけを得ることが難しくなってしまっています。私たちNPO法人MOTTAIでは、皆さんがそのような体験を行う場を創り出し、そのような「当たり前の裏側」にアクセスしやすい社会を創るために活動しています。ひとりひとりが食品ロスをはじめとする社会問題に対して、当事者意識を持って過ごせる世の中を目指して、皆さんの普段の生活に新たな視点を届けて行きたいと考えています。
「食べる」といういつもの行為から、様々な社会問題が見えてきて、社会が良くなっていく。そんなことを願っています。
NPO法人MOTTAI代表理事 菅田悠介
1995年生まれ・福岡県出身。慶應義塾大学環境情報学部卒。わな猟師。インフラ企業社員。小田原市米神にて古民家シェアハウスを運営。鴨の解体から食料廃棄問題(食品ロス)に興味を持ち始め、食べるを考えるきっかけづくりを始めるようになる。廃棄になりそうな食材を持ち寄る料理会「モッタイNight!!」や狩猟体験事業「罠オーナー制度」などを手がけている。
実績・メディア掲載
実績
NPO法人MOTTAIや、法人設立前の代表等の活動実績は次の通りです。
- 日経ソーシャルビジネスコンテストファイナリスト
- KEIO BUSINESS CONTEST 審査員特別賞
- TokyoStartup Gateway セミファイナリスト
法人概要
NPO法人MOTTAIの法人概要は次の通りです。
所轄庁 | 神奈川県 |
主たる事務所の所在地 | 神奈川県小田原市米神247番3 |
従たる事務所の所在地 | - |
代表者氏名 | 菅田 悠介 |
定款に記載された目的 | この法人は食料廃棄問題や環境問題に関心が薄い人たちに対して、食育や環境教育に関する事業を行い、様々な人を巻き込みながら食料問題や環境問題の根本的な解決に寄与することを目的とする。 |
活動分野 | 社会教育/まちづくり/農山漁村・中山間地域/環境の保全/子どもの健全育成 |
法人番号 | 6021005011891 |